鎌倉は、車イスユーザーにとって、あまり優しくない街です。古都で、観光地なので仕方ないのかもしれませんが。
老舗の蕎麦屋なんかは入れないですし、車イスユーザーになる前によく行っていたお店は2階だったり、小道を入っていったりで、たどり着くことができませんので。
そんな鎌倉にありながら、本当の意味での「バリアフリーなカフェ」だと感じたのが、鎌倉紅谷「Salon de Kurumicco(サロン ド クルミッコ)」です。
JR・江ノ島電鉄「鎌倉駅」から車イスで向かうルートを紹介します。
鎌倉駅東口改札を出てまっすぐ、横断歩道を渡って若宮大路(わかみやおおじ)へ向かいます。
若宮大路を横切る信号は渡らず、左へ。
ユニオン鎌倉店の前「二の鳥居」の信号を渡ります。
段葛(だんかずら)は高くなっているので段差があります。
若宮大路を横断したら、左へ。
「Romi-Unie Confiture(ロミユニ・コンフィチュール)」は、菓子研究家いがらしろみさんが作ったジャムと焼菓子のお店です。入口は段差がないので、中に入れそうな。
店頭でクレープも売っているようです。クレープは食べたことがないです……。
鎌倉彫会館。どこかにエレベーターがあるらしいです。
もう少し進みます。
斜めになっていたり、狭くなっていたりするので、ご注意ください。
若宮大路は入り口に段差のあるお店が多いです。
わらび餅で有名な「こ寿々(こすず)」です。蕎麦も食べられます。
「丸山珈琲 鎌倉店」です。残念ながら、段差があり、中は狭いので、車イスでは入れません。以前、豆を買って、おまけのコーヒーをいただきました。
丸山珈琲の並びには、「VERVE COFFEE ROASTERS(ヴァーヴコーヒーロースターズ)鎌倉雪ノ下店」も。アメリカの西海岸・カルフォルニア発のスペシャルティコーヒーショップです。
入口はバリアフリーで、中も広々としているので、車イスでも入店可能。以前、ゆっくりとコーヒーを楽しみました。
ピッツァが美味しいと評判の「DADA(ダダ)」。持ち上げてもらわないと、入店できなさそうな。
鎌倉紅谷「Salon de Kurumicco(サロン ド クルミッコ)」に到着! 1階はクルミッ子などの販売で、2階がカフェです。
入口は自動ドアで、間口は広いです。
▼カフェの紹介は下記記事へ
2021年10月26日追記:Salon de Kurumiccoは一時閉店するとのことです
日頃よりご愛顧いただきありがとうございます。Salon de Kurumiccoは営業スタイルの大幅な見直しを行うこととし一度閉店することといたしました。よりファンの皆様に喜んでお過ごしいただける特別な場所となるべく、2022年に新たなスタートを切ることを目指します。お知らせ⬇️https://t.co/D9klp6U8Jv pic.twitter.com/4T7zcMV8bh
— クルミッ子社長🐿有井宏太郎🐿 (@kurumiCCobeniya) October 25, 2021
帰りは「丸山珈琲」を過ぎた先の信号を渡り、段葛を横切ってみました。
結構高さがあるので、付き添いの人がいると安心です。後ろ向きで下りました。
カレーが有名な「キャラウェイ」、相変わらず行列していますね!
小町通りへ入ります。段差のある入口が多く、1人で入店するのは難しそうです。
この日は1年ぶりの車イスでの鎌倉散策でした。前回と比べて、物理的バリアフリーに変化はなかったように感じます。
2020年1月5日の朝日新聞に、鎌倉市観光協会のバリアフリーへの対応に関する記事が載っていました。物理的なバリアを「接客的バリアフリー」で対応しようと、障害当事者らを講師に招き、接遇講習が行われたとのこと。
▼該当記事は下記ページで公開されています
私自身、世の中の物理的な環境がもっとバリアフリー化してほしいとは思っていなくて。理想としての願いはありますが、コストやスペースの都合上、現実的には難しいだろうなと。現状でできることがあるとすれば、それは「接客的バリアフリー」だろうなと。
私が訪れることで、車イス客への対応について考えてもらうきっかけとなれば、うれしいです。
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