元町ショッピングストリート界隈は、カフェやパン店があるので時々出掛けます。車イスで入れる広いトイレは、駅やスーパーマーケットぐらいしか思いつきません。
多目的パウダールーム 「元町oasis(オアシス)」の存在を知ってからは、そちらをよく利用しています。
目印は元町のパン店「ポンパドウル」。元町ショッピングストリートと元町河岸通りの間にあります。JR石川町駅とみなとみらい線 元町・中華街駅の中間ぐらいに位置しています。
エレベーターで2階へ。知っていれば利用しやすいですが、たまたま見つけたとしても、賃貸マンションっぽい建物なので、入っていいのか戸惑ってしまいそうですが。
▲エレベーターを降りたところ。左手に車イスで入れる多機能トイレがあります。入口は引き戸になっています
▲多機能トイレの内部はこんな感じ。オストメイトの方にも対応しています
唯一気になった点は……、「呼び出しボタン」「緊急ボタン」が設置されていないこと。どこかにつながるボタンがあるとより安心です。
車イスで入れる多機能トイレのほかに、男女別トイレ、女性専用のパウダールームとフィッティングルーム、女性専用の授乳室、おむつ替えルーム(女性専用2ヵ所、男女兼用1ヵ所、男性専用1ヵ所)が完備。調乳専用の浄水給湯器も設置されているので、赤ちゃんのミルクも作れます。
▲キッズサークルを備えた待合スペース
▲女性専用パウダールームとフィッティングルーム
元町oasis(オアシス)誕生の経緯
元町oasis(オアシス)がオープンしたのは、2015年5月とのこと。子育て世代の親子づれ、お年寄り、障害者の方が安心して使える清潔なトイレを常設したい、との思いで設置されました。
きっかけは、2009年に授乳・おむつ替え専用車両「ポペッツタウン号」を元町ショッピングストリート近くの駐車スペースに導入したこと。「おむつ替えや授乳できる施設が欲しい」との来街者の要望に応えるとともに、当時横浜市が推進していた子育て政策に賛同した形となります。
が、こちらは土・日・祝日の歩行者天国の時間帯のみの設置だったため、平日も利用可能なスペースを常設したいとの思いが膨らんでいったそうです。
2015年、ポンパドウル 三藤達男社長が元町でマンションを建設することになったため、2階の一部を無償で提供し、元町oasis(オアシス)が誕生しました。
車イスユーザーにもベビーカーユーザーにもやさしいトイレ。元町ショッピングストリートに訪れた際は、利用してみては。開放時間は10:00~20:00ですが、元町チャーミングセールなどのイベント時は前後1時間、延長することもあるそうです。
■ 元町oasis(オアシス)
住所:横浜市中区元町5-181ラ・セルコート元町 2階
開放時間:10:00~20:00
2019年9月21日(土)~29日(日)は、年に2回の街をあげてのセール「チャーミングセール」が開催。
取材協力:協同組合 元町SS会