車イス生活になって気づきました。ATMが使いづらいことを。
キャッシュレスが進んでいるとはいえ、現金は必要なので、月に何度かATMを利用することになります。
車イスユーザーが利用しやすいATMってあるんでしょうか?
ATMが設置されているところは、だいたいにおいて幅が狭いので、車イスだと真正面に向き合うしかなくて。すると、足がATMを遠くさせてしまいます。
荷物を置く台があると、さらに現金が遠くなり……。
けど、がんばって手を伸ばせば、なんとか現金に届く距離なので、銀行の人に頼むのも面倒ですし、15:00以降や銀行以外に設置されているATMでは、他人には頼めませんし。
JR新横浜駅の北口改札を出たところにあるATMコーナーです。
横浜銀行は、幅が広くとってあります。
みずほ銀行は、コンビニなどでよく見かける縦型。
ゆうちょ銀行は、下に手すりがついているのが特徴的です。
いろいろなタイプがありますが、共通点があります。いずれも車イス目線ですと、画面が見づらいということ。覗き見防止が施されているからでしょうか。
横浜駅東口・スカイビル前にあった、スルガ銀行のATMコーナー。「車椅子・ベビーカー」優先と書かれていることに気づきました。
幅が広くとってあり、車イスが横づけできそうで、隣りの人を気にしなくてよいのがいいです。
が、ATM自体は隣りのブースと同じものなので、結局は画面が見づらいのかなと。
沖電気工業が「蒲郡信用金庫の協力のもと、車イスユーザーが自然な動作で利用可能なATMを設置した」というプレスリリースを出していました。
車イスユーザーにとって使いやすいATMを開発していただいたことは、たいへんありがたいことですが……、これ、車イスユーザー以外の方にとっては使いづらそうですし、設置コストが高そうですし。
みんなに優しいATMの登場と、キャッシュレスの普及、どちらが早いでしょうか。
結局は、窓口で下ろすという選択肢になるのかなと。