こちら以外に「物理的にも、接客的にもバリアフリー」なカフェはあるのでしょうか。
そんな風に思うくらい、「CAFE de la PRESSE(カフェドゥラプレス)」は、美味しくておすすめできるお店であり、なおかつ、バリアフリーなカフェであります。「バリアフリーなカフェ」の中で美味しい、というわけではなくて。
- ドラマ『パーフェクトワールド』に登場
- 物理的・精神的にもゆったりしたカフェ
- クラシカルなマシンで淹れる「カフェクレーム」
- 10年前から変わらぬ美味しさの「マカロン」
- 「接客的にバリアフリー」だと感じる理由とは
- CAFE de la PRESSE(カフェ ドゥ ラ プレス)概要
- バリアフリー度調査報告
ドラマ『パーフェクトワールド』に登場
私と同じように車イス生活となった男性を松坂桃李さんが演じているドラマ『パーフェクトワールド』の第2話(2019年4月23日放送)で、こちらがロケ地として登場していました。
GW2日目
— 【公式】6/18は第9話『パーフェクトワールド』 (@perfectworldktv) 2019年4月28日
おはようございます🌞
お休み長いから
2話をプレイバック🙋♀️
樹の母・文乃がつぐみに🤱
樹への思いを
吐露するシーン🎬
『生きてるだけで十分って思わなきゃいけないのかもしれない。
それ以上のことを望んだらバチが当たるのかもしれない。 pic.twitter.com/JCVAt8I55V
松坂桃李さんが出るシーンだったら、車イスでも余裕で入店できることが証明できたかもしれませんが…、松坂さんの恋人役の山本美月さんと、松坂さんのお母さん役の麻生祐未さんがバームクーヘンを食べながら話をしたシーンでした。(ただ、バームクーヘンはメニューにはありません)
物理的・精神的にもゆったりしたカフェ
「カフェドゥラプレス」は、車イス生活になる前から通っていて、今も同じように行けるいくつかのカフェのうちのひとつです。
色々な意味で、お店には余裕があります。物理的にも、精神的にもゆったりしているような。
店内の通路が広いので、車イスもベビーカーも楽に通ることができます。横浜駅やみなとみらいの商業施設と比べると、土・日・休日の昼でもさほど混雑していません。
クラシカルなマシンで淹れる「カフェクレーム」
おすすめは、「ELEKTRA Bell Epoque(エレクトラ・ベルエポック)」という、他ではなかなか見かけないマシンで淹れる「カフェクレーム」。カフェクレームとは、いわゆるカプチーノのことです。
泡の量が異なる「カフェラテ」にすることも可能です。カフェラテにすると、すごいラテアートというわけではありません。が、この温度感、ミルク感……、美味しいです。
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飾りで置いてあるだけだと思っていたエスプレッソマシン。抽出の様子をしっかり見ておけばよかったなぁと。こういったマシンを使っているだけで、エスプレッソに対するこだわりを感じます。
いつも退店しやすい入口に近い席に着くので、次に訪れた際はマシンの見える席にしようと思います。
10年前から変わらぬ美味しさの「マカロン」
10年くらい前に初めて食べたマカロンは、こちらのものでした。その美味しさは今でも変わりません。そういったものがあり続けることがうれしくて。
「美味しい」といわれる名店のマカロンも食べましたが、こちらのマカロンが一番好きです。以前、こちらにいたフランス人パティシエのレシピを受け継いでいるそうです。
比較的小さめのサイズですが、この大きさにぎゅっと美味しさが詰まっている感じがします。量による満腹ではなく、質による満足を感じられるマカロンです。
マカロン以外に、「クレームブリュレ」「モンプディング」「土日限定フラン」、レジ横で出会った「フロランタン」も食べましたが、いずれも「食べてみてください」とおすすめしたい美味しさです。
「接客的にバリアフリー」だと感じる理由とは
優しさは言葉ではなく、お店の受け入れ体制から感じられるものでして。
車イスだからといって特別なことをしてくれるというわけではなく。例えば、「どちらの席がよろしいですか?」と聞いてくれるとか、自然な感じでイスをはずしてくれるとか。さらっと接してくれて、お互い気をつかわないところが大事というか、ほっとするというか。
男女問わず大人ひとりで来ている人も多く、それが似合い、それをイメージしやすい光景のお店でありながら、お子さま用のイスとコップも用意されているのを見ると、どのようなお客様であっても接客、対応してもらえることが期待できます。
外国人客も見られるので、店員さんのうち最低1人は、英語が話せるのではないかと想像します。
つまり、車イスユーザーにも、ベビーカーでも、3世帯のファミリーにも、外国人にも優しいカフェというわけです。
CAFE de la PRESSE(カフェ ドゥ ラ プレス)概要
住所:横浜市中区日本大通11 横浜情報文化センター2階
営業時間:10:00~20:00(L.O.19:30)
定休日:月曜 ※祝日、振替休日の場合は翌日
電話:045-222-3348
最寄り駅:みなとみらい線 日本大通り駅
バリアフリー度調査報告
<バリアフリー度(☆☆☆で評価)>
入口:★★★(施設、店舗ともにフラット)
店内の広さ:★★★(車イスで移動しやすい)
テーブルの高さ:★★★(問題ない高さ)
車イス用トイレ:★★★(同フロアに男女それぞれあり)
接客:★★★(自然に対応してもらえる)
- 入口、トイレなどバリアフリー情報
場所は、日本大通り界隈に残る歴史的建造物のひとつ「旧横浜商工奨励館」を活用した複合施設・横浜情報文化センター2階。
自動ドアの入口があり、2階へはエレベーターで上がれます。店の入口は常に開け放たれているので、物理的バリアフリー度が高いです。
トイレは、1階、2階ともに車イス用トイレがあります。男女それぞれに1つずつあるので、十分な数です。
こちらの施設は市民が自由に出入りできるので、車イス用トイレが使える場所として覚えておくと良いでしょう。
- 最寄り駅からのアクセス
最も近い駅は、みなとみらい線 日本大通り駅。横浜情報文化センターに直結しています。
みなとみらい線を利用しない場合は、横浜市営地下鉄 関内駅、JR関内駅となりますが、車イスユーザーにとっては、JR石川町駅からがアクセスしやすいと思います。
JR石川町駅からのアクセスについては別記事へ。