電車に車イスの高校生が乗ってきました。駅員さんの手伝いなしで、スロープもかけてもらわず、前輪を上げて乗車してきます。驚きました!
というのも、私の場合は電車に乗る際、駅員さんにホームと車両の間にスロープをかけてもらうからです。
車イスユーザーが電車に乗る際は、駅員さんのいる改札で「●●駅までです」と、降車駅を伝えます。スロープが必要かを聞かれるので必要であることを告げると、降車駅の駅員さんに連絡をとる、という流れになります。
ちなみに希望の号車についても聞かれますが、いつも「何号車でもいいです」と言います。その方がスムーズな気がしますので。
改札横のスペースで待機するか、ホームに上がっておくか、駅員さんから指示があるので、その通りにします。
降車駅の駅員さんと「何時何分の電車の何号車に乗る」という確認がとれたら、私が乗車する電車が決まります。連絡・確認がとれ次第なので、1~3本後の電車に乗ることになります。横浜駅など主要ターミナル駅の場合、かなり時間がかかることも。
スロープをかけてもらい乗車した後は、入口横の手すりがあるスペースにいることが多いです。
フリースペースが入口近くにあれば、そちらを利用することもあります。
いずれにせよ、手すりがある場所を確保することが大事で。手すりを持っていないと、電車が揺れた時に危険なので。
降車する駅に着いたら、駅員さんがスロープを持って待機していてくれます。スロープをかけてもらい、降車します。
用事を思い出しても、途中下車することはできません。
冒頭の車イスユーザーの高校生ですが、電車に乗り降りする際にスロープが必要なければ、電車移動の時間がかなり短縮できるなぁと。
どのくらいの高さの段差を越えられるかは、個々によります。リハビリ施設で車イスで段差を越える練習もしますが、結局は実践というか、実際に見てみないと、越えられるかどうかはわからないです。
2019年8月に国土交通省が車イスユーザーの単独乗降支援について「段差3cm、隙間7cm」という目安値を発表しました。
ただ、これは義務ではなく、鉄道事業者の自主的対策として普及を促す、とのことなので、実現するのはもう少し先かもしれません。
今のところ、私が1人で乗り降りできるのは、横浜市内では、横浜市営地下鉄グリーンラインだけかなと。