「山手ロシュ・ビーフシチューハンバーグ」「洋食キムラ・ハンバーグ」を食べてから、ハンバーグのお店を思い出すことがありまして。でも、横浜の浅間下、宮ケ谷公園にある「アラベル」はさすがに行けないなぁ…と。そう思っていたら、「新杉田分店」があるじゃないですか。車イスで入店できるかどうか、調べてみました。
- 存在を知らなかった「グリル アラベル 新杉田分店」
- 「車イスで来られるお客様も」それが認識のすべて
- 不思議な食感「ふわトロ系」のハンバーグ
- 細部にも丁寧さ、こだわりを感じるセット
- グリル アラベル 新杉田分店 概要
- バリアフリー度調査報告
- 2段ある難しい段差を軽々クリア
存在を知らなかった「グリル アラベル 新杉田分店」
「グリル アラベル 新杉田分店」は、2017年からあっても全く知りませんでした。このタイミングでよく気付くことができたなぁと。
とりあえず、Googleマップで場所を、Googleストリートビューで外観を確認して。
お店の前に高めの段差がありますね…。事前にお店に電話して、車イスで入れるかどうかを聞きたかったのですが、全く繋がらず。
食べログは店舗の公式ページですが、SNSをやっていないようなので、電話以外の連絡手段がなく、とりあえず行くことにしました。他のお客さんが出てきた時に手伝ってもらえれば、何とかなることを期待して。
ただ、どうにもならなかった時の保険として「バーグ」へ行くことも考えていました。
期間限定で、スタミナカレーの豚が牛になるとのことで、そちらでもいいかなと思いまして。
「車イスで来られるお客様も」それが認識のすべて
平日14:00。お店の前に着きました。外から見るかぎり、少し混雑していました。お店の前の段差は、ストリートビューで見るよりも高く、後ろから押してもらうだけでは難しそうかな…。それに、入店すると、そこにも段差があるように見えました。
諦めて、「バーグ」へ行こうか…でも、諦められない…。諦めるつもりで電話してみたら、なんと、繋がったじゃないですか。
「車イスでも入れますか?」
『店内は狭く、段差もありますが、車イスで来られるお客様もいらっしゃいます』
「新杉田の駅近くにいるので、お店の前に着いたらまた電話してもいいですか?」
『それではお待ちしています』
ホールの女性店員さんの電話対応は、優しい感じでした。
電話対応で判断するのは難しいと思いますが、「車イスで来られるお客様もいらっしゃいます」という一言が、お互いの認識としてはすべてのような気がします。
ただ、後で聞いた話では、その「車イスのお客様」は付き添いがいて、店員さんのほうでは手伝ってないということでした。今回はキッチンから出てきた男性店長さん(?)1人に手伝ってもらいました。慣れているように、軽々と段差をクリアして、カウンター席へ。
入口に段差があり、店内にカウンター席があるのは事前に調べて知っていても、もう1段、段差があり、ここまで辿り着くまでに、こんなに大変だったとは…。食べログなどの店内写真だけでは、把握するのはなかなか難しいと痛感しました。
不思議な食感「ふわトロ系」のハンバーグ
基本的には、サイズとソースを選び、お好みでトッピングを追加する形になります。「オリジナル210g」がスタンダードで「1480円」なのですが、「もう少し食べられたなぁ」となることが多いので、「テンゴ260g」を注文しました。
「横浜浅間下で生まれた唯一無二の黒毛和牛ハンバーグ」
「まずは岩塩とブラックペッパーで肉の味を食して欲しい」
こんなことが書かれていましたが、まずは何も付けずに肉の味だけでいただきました。
単純に区別すると…
ハングリータイガーは「肉々しい粗挽き系」、洋食キムラは「デミグラスソースのフワフワ系」。アラベルはそのどちらでもなく、肉の食べ応えのある「ふわトロ系」。マグロでいえば、中トロのようなイメージでしょうか。
表面が焦げているように見えますが、実は、中はレアなんです。肉の旨みを閉じ込めつつ、肉々しさを出しながらもトロけるような食感にもなっています。このハンバーグの形が、美味しさを決める最後の要素としての大事なポイントになっているような気がします。
そうそう、こんな感じだったなぁと思い出してきました。初めて食べた時は不思議に感じたハンバーグでした。「ふわトロ」なので、ナイフ、フォークを使って切る必要はありません。基本的には箸で食べていましたが、スプーンを使ってもいいくらい「ふわトロ」なのです。
細部にも丁寧さ、こだわりを感じるセット
ハンバーグが美味しいのはもちろんですが、細部にも丁寧さ、こだわりを感じるセットです。この日はオニオンスープから変更になっていたコーンスープ、蒸し鶏ののったサラダも、ハンバーグの付け合わせニンジンのソテー具合、ブロッコリー、ポテト、パスタも美味しいんです。
と思ってると忘れそうになりますが、ハンバーグの自家製オニオンソースも。こちらのソースは食べ始めの時に全てをかけずに、一口ずつかけていきました。本当は、「かける」よりも「つけて」食べるのが個人的には好きです。
行くことはハードルが高いですが、それでも1度は食べてみてほしいハンバーグの1つです。
グリル アラベル 新杉田分店 概要
住所:横浜市磯子区新杉田町3-5 1階
TEL:045-349-2261
営業時間:11:00〜15:00(L.O.14:30)、17:00〜22:00(L.O.21:30)
定休日:なし ※年末年始のぞく
最寄り駅:新杉田駅
URL:https://tabelog.com/kanagawa/A1401/A140308/14068570/(食べログ)
バリアフリー度調査報告
<バリアフリー度(☆☆☆で評価)>
入口:なし(入口と店内に段差あり)
店内の広さ:★(車イスでギリギリ入れる)
テーブルの高さ:★★(高さは問題なし、少し近づきづらい)
車イス用トイレ:なし(駅など近隣施設利用)
接客:★★★(入店を手伝ってくれた)
2段ある難しい段差を軽々クリア
言葉で説明するのが難しいですが、少しクセのある店内でして。一段上がってすぐにテーブル席があり、そこを左に見て、右側のカウンター席へ行くためにはもう一段上がらなくてはいけなくて。
真っ直ぐのまま二段上がることは難しくなくても、そのうちの一段は、狭いスペースの中で右側に上がらないといけないので簡単ではなさそう…、と思って見ていたら、軽々とクリアしてもらったわけです。
電話対応も手伝いも、言葉は少ない中にも、サラッと自然と優しく対応してもらえてうれしかったです。また行きたいと思えるものでしたが、電話に出てもらえるかどうかは運次第なんですよね…。ランチタイムは混雑していることが多いので、14:00くらいを目指していくのがよいと思います。
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