喫茶Amber(アンバー)へ初めて行ったのは、私が車イス生活になり、外出し始めたばかりの頃のこと。私が自分で言うのもアレですが……、初めての場所に車イスでよく行ったなぁと。
中山駅のことは地域的に知ってはいましたが、駅周辺は歩いたことがなかったですし、お店に入れるかも、ゆったり過ごせるかも分からずに行ったので。そのくらい、魅力的なカフェに感じられた、ということです。
行こうと思ったきっかけは、カフェラリースト「つ」さんのInstagramを見て。「つ」さんのブログでも紹介されています。
「つ」な関西人の観察日記:喫茶Amber(キッサアンバー) / 中山
店内は「昔ながらの喫茶店」という雰囲気が漂っていますが、オープンしたのは2017年10月。30代と思われる女性が店主さんです。雑誌の記事を読むと、昭和レトロな雰囲気の喫茶店が好きで、作り上げられたお店なのだそう。
何も知らなければ……、こちらに以前からあった喫茶店を居抜きで借りたとか、実家が喫茶店でそのまま引き継いだか、そのようなことを予想しそうな店内です。
私が行ったのは11:00。お目当てのナポリタンとプリンを注文できるのがその時間からだからです。営業開始の10:00からの1時間は、モーニングメニューのみの提供となります。
まだ混雑する前に入店したので、「あちらの席のほうがテーブルが高いので、召し上がりやすいと思いますが、いかがでしょうか?」と、入口横のカウンター席をすすめられました。
確かに、ソファがあるテーブル(↑)よりも、カウンター席のテーブル(↓)ほうが高かったです。(2回行ったので、実際はどちらも利用しました)
▲ナポリタン(サラダ付き780円)……もちもち極太スパゲティは、こってりなところがどこか懐かしさを感じます。ボリュームもあってお腹いっぱいに
▲カフェラテ(450円)……いわゆる「ラテアート」「デザインカプチーノ」といったものではないですが、それはそれで喫茶店らしく感じます
▲特製プリン(420円)……極固、苦めなカラメル。横浜の喫茶店、カフェで食べたプリンの中では、一番固いと思います
▲ビーフカレー(サラダ付き、800円)……特徴がないことが特徴であるような。誰かから好かれるというよりは、誰からも嫌われないシンプルなカレー
入口横のカウンター席は、ステンドグラス風の模様が映り込んでキレイです!
中山の地域性や「昔ながらの喫茶店」風ということもあり、地元の方々からも愛されているような雰囲気を感じました。ご年配のお客様もいらっしゃいましたし。
それに加え、Instagramをやっている若年層がわざわざ行ってみたくなるような要素もあることが、興味深くもあり、魅力的なところです。
■ 喫茶Amber(キッサアンバー)
住所:横浜市緑区台村町367-2 パーシモンシティ2
営業時間:10:00~17:00(L.O16:30)
定休日:日曜、月曜
最寄り駅:JR横浜線、横浜市営地下鉄グリーンライン 中山駅
バリアフリー度調査報告
<バリアフリー度(☆☆☆で評価)>
入口:★★★(道路とフラットであり、自動ドア)
店内の広さ:★★★(店内は広々とゆったりしています)
テーブルの高さ:★★(テーブルにより高さが異なります)
車イス用トイレ:なし(中山駅の多目的トイレ利用)
接客:★★★(安心、優しさ感じる接客で1人でも入店できる)
・物理的バリアフリーについて
お店に関しては、車イスで入れる広さのトイレがないこと以外は、バリアフリーと言えるのではないでしょうか。店内に多目的トイレがなくても駅からは近いですし、向かいのハックドラッグ中山店にオストメイト対応トイレがあるので、少しは安心できます。
つまり、お店へ行くことさえできれば、店内にいる時間だけは、車イス生活であっても、それよりも前に行っていたとしても、同じように過ごすことのできる、貴重なお店の1つであると言えます。
ちなみに、道路とフラットであることはたまたまそうであっただけで、自動ドアも以前からそうだったとのことでした。
・接客的バリアフリーについて
記事内にも書いたように、気遣いを感じられる接客で安心できました。
それと、気遣いはあっても、関わり過ぎない距離感も絶妙です。これは、喫茶店での過ごしやすさのポイントのような気もします。心地良い距離感ってありますよね。
気遣いがない、関わらないとなると、接客を放棄しているようにさえ感じますが、そうではなくて、あまり近づいてこないけれど、見守ってくれているような。
▼中山駅から喫茶アンバーへ車イスでのアクセスはこちら
▼横浜市営地下鉄グリーンライン「中山駅」のバリアフリー状況、多目的トイレを紹介