横浜バリアフリー研究所

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【本牧】超隠れ家カフェピッコロはアクセス困難!それでも行くべきな期待以上のコーヒー

テラス席でカフェオレを

以前に横浜ウォッチャーのSNSを見て、本牧に「“超”隠れ家カフェ」があると知った時から気になっていました。が、場所などを調べると、行くのは難しいと思っていたので、行きたい気持ちを抑えていました。
今回、1人では現地へ辿り着くことも、もし辿り着いたとしても店内へ入ることは難しそうだったので、ツレと一緒に行ってみることにしました。今回は冒険であり挑戦なので、横浜バリアフリー研究所としては「番外編」となります。

 

 

 

スイーツに合うコーヒーを選んでもらうのがおすすめ

カフェピッコロ 入口への入口

“超”隠れ家カフェの名前は「Cafe Piccolo(カフェピッコロ)」。店主さんの自宅の一室を改装し、2021年12月にオープンしました。今回は、JR山手駅からバスを利用して行きました。そのルートは別の記事でくわしく紹介します。

現地へ着くと、一軒家の前に看板等が出ていますが、それがないとカフェだと分かりません。

テラス席から見た店内への入口

店内へ行くには高さのある2つの段差を持ち上げてもらわないといけないのと、帰りはスムーズに出発したいため、テラス席にしました。店主さんDIYのテラス席も気持ち良いですが、こだわりの詰まった店内も見たかったです。

今回はテラス席へ

「良い接客」とは、おもてなしをすることだけではないと思っていて、「何もしない接客」もあると思っています。

テラス席であれば、店主とは距離をとって自分の世界に入りゆっくり過ごすことができます。その距離感ってなかなかなくて、絶妙です。ただ、店主とお話をしたいと思えば、店内で過ごすのも良いでしょう。

コーヒー豆の種類を選ぶ時にも、接客の幅を感じることができます。コーヒーを自分で選べるというお客さんは、店主との会話からや、コーヒー豆の産地、焙煎度、精製方法などの情報を記したカードから選べます。

そうでないお客さんは、少しの好みを伝えたり、スイーツに合うものから店主にお任せするのも良いと思います。

「デミタス」でわかる、コーヒーへのこだわり

チーズテリーヌ(500円)、写真はないですが「デミタス(600円)」とともに※税込

チーズテリーヌ(500円)、写真はないですが「デミタス(600円)」とともに※税込

「デミタス」は、「demi=半分の」「tasse=コーヒーカップ」という意味で、一般的には、小さいカップに濃く淹れたコーヒーをデミタスコーヒーと呼びます。

レシピはお店によって様々ですが、通常の「ドリップコーヒー」と比べると、豆量を少し多く、抽出量を半分くらいにし、抽出時間を長くかけることで、濃いコーヒーを淹れます。

いわゆる「手廻しロースター自家焙煎深煎りネルドリップ」のコーヒー専門店以外ではあまり出会えないコーヒーメニューの1つです。

濃くて、苦いけど、甘くて…苦い。トロッとしたような舌触りで、ネルドリップで淹れたかのようでした(ピッコロさんはペーパードリップ)。温かいうちでも、冷めてからでも、美味しくいただきました。

数種類ある豆から選ぶこともできますが、店主オススメのマンデリンやインドなど深煎りのものがデミタスをより楽しめると思います。

コーヒー豆の仕入先は、スリーペンギンズコーヒー&ロースターと横浜元町珈琲。浅煎りから深煎り、さらに極深煎り豆や、その時々に店主が良いと思うものを仕入れることができ、豆の種類、焙煎度合 、淹れ方などにより幅広いコーヒーを提供することができます。

「デミタス」を飲んでいただくこともそうですが、「水出しコーヒー」「コーヒーゼリー」のメニューがあるということは、コーヒーが美味しいお店ということだと思います。

チーズテリーヌは…クリームチーズのコク、サワークリームの爽やかさがちょうど良いチーズ感、フワッとした食感で口溶けも良くて、コーヒーとの相性もバッチリでした。有機バニラビーンズの甘い香りが、チーズテリーヌの風味を増して、美味しかったです。

特注の備前焼カップで飲む、カフェオレ

カフェオレ(税込600円)

カフェオレ(税込600円)

この特注の備前焼カップで飲むことで、より一層カフェオレの美味しさや香りを引き立ててくれますし、触り心地の良いものでもあります。保温性があるので冷めにくく、コーヒーが薫るような口の形状になっています。エチオピアの深煎り豆を濃く抽出し、ミルクは甘みを感じる温度で合わせています。

カフェオレは基本的には、コーヒーとミルクを「1対1」で合わせたものです。ただ合わせればいいというわけではありません。

スターバックスコーヒーに「カフェミスト」というメニューがありますが、そちらは通常メニューである「ドリップコーヒー」に「ミルク」を加えただけです。そうすると、コーヒーがミルクで薄まり、ミルクもコーヒーによって薄まるので、決して美味しいと言えるものではないです。ミルクの濃さに合うように、濃いコーヒーを淹れる必要があります。

こちらのカフェオレは、それがしっかりとできていて、コーヒーの苦みがあるのでミルクの甘さも引き立ち、ミルクの甘さがあるのでコーヒーの苦さを美味しく感じられるものでした。エチオピアの豆を使用していて、華やかさもあり、しっかりとしたコーヒー感のあるカフェオレでした。

プリンマニアにこそ食べてみて欲しい「固めのプリン」

固めのプリン(税込450円)

固めのプリン(税込450円)

私はコーヒー屋、カフェ巡りが好きで、それに合わせるスイーツとして多かったのがプリン。横浜のカフェのプリンといえば、CHILLULU COFFEEやUNI COFFEE ROASTERYのものがありますが、その中でも美味しく、一番好きなものに出会えました。

有機バニラビーンズを使った、少し苦めのカラメル、濃厚クリーミーな固めのプリンは、プリンマニアにこそ、食べてみてほしい1品です。

苦み、甘み、旨み…味を決める様々な要素がバランスよく1つになって、プリンというシンプルなスイーツでありながら、奥行きの深さを感じます。いつまでも食べていたくもあり、1口ずつゆっくり食べたくもあり。少しボリュームもあるので、食べ応えも十分です。

ホイップクリームも美味しくて、良い生クリーム使ってるんだなぁと思いました。そこにクルミがのっていて、このワンポイントな食感が好きです。

居心地、接客、美味しさ…どれも期待以上

わざわざ行くべきカフェ

店名に「Cafe」とありますが、コーヒーへのこだわりを強く感じるので、「喫茶店で美味しいコーヒーを飲みながらゆっくり過ごしたい」という方にこそオススメしたいです。

「“超”隠れ家」ではありますが、わざわざ行くべきお店だと思います。チェーン店にはない個人店だからこその魅力、店主さんの「好き」が表現されています。

「早期リタイヤした店主さんが一軒家の一室を改装してオープン」と聞くと、趣味の延長のようにイメージしてしまいそうですが、自家製スイーツも本格的ですし、トーストにもこだわりがあります。居心地、接客、美味しさ…どれをとっても、期待以上のものを感じることができるでしょう。

Cafe Piccolo(カフェピッコロ) 概要

住所:横浜市中区本牧満坂243-4
営業時間:木・金曜 12:00~17:00、土・日曜 9:00~17:00
定休日:月~水曜
TEL:090-7182-1104
最寄り駅:JR山手駅
URL:https://www.instagram.com/cafepiccolo_honmoku/

バリアフリー度調査報告

<バリアフリー度(☆☆☆で評価)>
入口:なし(高めの段差あり)
店内の広さ:★★★(テラス席利用)
テーブルの高さ:(やや低め<テラス席>)
車イス用トイレ:なし
接客:★★★(適度な距離の接客、居心地の良さ)

 

「70cm」の少し狭い幅の通路あり

70cmの少し狭い幅の通路

旗竿地になっていて、カフェの入口へは玄関を通って裏庭へ行く形となります。その途中、いくつかの段差があったり、「70cm」の少し狭い幅があったり、車イスで通るにはなかなか困難です。

「70cm」という数字だけだと通れるか分かりませんでしたが、私の場合、幅「50~55cm」の改札を通れるのでクリアできると思っていました。ツレに押してもらうだけで通るのには難しくなかったです。

▼JR山手駅からバスでカフェピッコロへいくルートを紹介

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