横浜バリアフリー研究所

テーマは《横浜・カフェ・車イス》車イスユーザーが実際に行って、感じたこと、みんなに優しいカフェ情報など

【山下】キャラバンコーヒースタンドは「コーヒースタンド」というより使い勝手の良い穴場カフェ?

キャラバンコーヒースタンド

キャラバンコーヒーが手がける新ブランドカフェとして2019年12月9日(月)にオープンした「CARAVAN COFFEE STAND(キャラバンコーヒースタンド)」。

こちらの場所でカフェ事業として営業していた「CAFE88」を閉店して、リニューアルしました。

行ってみて、店名から受ける印象とはちょっと違うな、と感じてしまいました。

キャラバンコーヒースタンドは、2011年築の分譲マンションの1階にあります。道路ともフラットですし、自動ドアなので、入店することには何も困ることはありません。

キャラバンコーヒースタンド

入るとすぐに、注文、会計になります。
レシートと番号札を受け取り、カウンターに取りに行く流れのセルフサービスです。
飲食を終えたら、返却口へ。

 

 

 

店内はゆったりしているように感じますが、車イスだと席が限られてきます。
奥のほうのテーブル席は行きにくく、カウンター席はテーブルが高く、窓側の席は少し狭くて。

キャラバンコーヒースタンド 内観

そうすると、お店の中心にある大きなテーブル席、その中でも出入りしやすい手前のほうの席を選ぶことになります。

キャラバンコーヒースタンド 店内

キャラバンコーヒースタンド▲バタートーストサラダ付き(391円税別)、カフェラテ(M、410円税別)

9:00~11:00までは、ワンコインのモーニングセット(500円税込 ※イートイン)もあります。トーストかクロワッサン+コーヒーです。
その他、カレーなどの食事メニューは11:00からの提供となります。

キャラバンコーヒースタンド

キャラバンコーヒースタンド ラクダブレンド▲ラクダブレンド(M、546円税別)……ラクダブレンドはハンドドリップです。Mサイズに関してはだいたい、「コーヒー豆16g」「抽出量200cc」「抽出時間2分」で、その中に「蒸らし30秒」だそうです

 

コーヒーは基本的に「ゴールデンキャメル」「ラクダブレンド」「デカフェ」「デイリーコーヒー」の4種類。ハンドドリップで淹れるのは、先の2つです。

「ゴールデンキャメル」は、キャラバンコーヒーの定番であり、看板のブレンドコーヒーです。バランス良く、コクもある「コーヒーらしいコーヒー」。

「ラクダブレンド」は、キャラバンコーヒースタンド限定です。エチオピアからイメージされる華やかな酸味を特徴としたものになります。したがって、浅煎りの豆で、その他に、ルワンダ、グアテマラ、タンザニアが入っているそうです。

確かにそういったキャラクターを感じることができましたが……、イートインすると、Mサイズで1杯600円。モーニングセットより100円も高いじゃないですか!
その価格ならば、紙カップではなく、カップアンドソーサーでゆっくり飲みたいなぁと。元町にあるキャラバンコーヒーのほうがリーズナブルなような。

 

「ラクダブレンドの価格は、なぜ高いのですか?」と店員さんに質問しても、「当店限定のブレンドなので…」という返答で。
会話を通して情報が得られないならば、その1杯の味で価値を感じるしかないと思いましたが……、残念ながら感じることはできませんでした。

コーヒー、難しいです……。

キャラバンコーヒースタンド

「キャラバンコーヒースタンド」という店名を聞いた時に、どのようなコーヒー屋であり、どのようなコンセプトをイメージするでしょうか?
「COFFEE」「STAND」「COFFEE STAND」とは何でしょうか?

個人的な想いとしては、「コーヒー屋」であることを強く感じられ、美味しいコーヒーを伝えようとする気持ちが、強く伝わってくるお店であって欲しかったです。

ラクダブレンド

コーヒースタンドらしさを感じられたのは、店外にベンチがあるところでしょうか。税率がイートインだと10%、テイクアウトだと8%なので、こちらを利用する場合はどちらでしょうか。

「ラクダブレンド」は、店内で少し飲んでテイクアウトしたので、税率10%でした。

 

■ CARAVAN COFFEE STAND(キャラバンコーヒースタンド)

住所:横浜市中区山下町88 パークホームズ横濱山下町1階
営業時間:9:00~21:00
最寄り駅:みなとみらい線 元町・中華街駅

インスタグラム:https://www.instagram.com/caravan.coffee.stand/

 

 

バリアフリー度調査報告

<バリアフリー度(☆☆☆で評価)>
入口:★★★(道路ともフラットで自動ドア)
店内の広さ:★★(車イスで利用できる席は限られる)
テーブルの高さ:★★(テーブルにより高さが異な)
車イス用トイレ:なし(アメリカ山公園の多目的トイレ利用)
接客:★★★(運んでもらい、下げてもらえた。混雑時の接客は未知数)

 

物理的、接客的バリアフリーについて

オープンして1週間後の月曜日の10:30くらいに行ったので、お店は空いてました。
私を含めて、客は6、7人くらい。既に飲食をしていた方々なので、オーダーは重ならず、接客するのには余裕があったと思います。
店員さん2人で対応していると思ったら、奥にもう1人いたので全員で3人でしたし。

このような店内状況だったので、セルフサービスでしたが席まで持ってきてくれましたし、トレーも下げてもらいました。

キャラバンコーヒースタンド

セルフサービスという形になると、カウンターの向こうに店員さん、こちら側がお客様と、完全に仕切られてしまうような気がします。
お店にとってはそれで完結させたいということが、セルフサービスの意味であることもまた事実です。

今回は平日の午前中という比較的空いている時間帯でしたが、土日や平日午後のカフェタイムなど、混雑時にどう接客、対応してくれることに関しては、今のところ未知数です。
とりあえず、今回は何か不都合や不足した点、嫌な気持ちになることはありませんでした。

 

コーヒー好きの勝手な独り言

経営する「株式会社ユニマットキャラバン」は、コーヒー豆製造販売事業としての「キャラバンコーヒー」や紅茶の「ニナス」、スイーツ事業としては「ベルグの4月」も展開しています。

今回のリニューアルですが、「コーヒースタンド」からイメージできるのは、手軽に、気軽に持ち帰ることができるお店であり、そういった価格設定であるものだと考えています。

移動カフェや店内に充実したイートインスペースがないことで家賃がかからない分、価格に反映できることができるのが「コーヒースタンド」のメリットと言えます。

そうでなければ、コーヒースタンドにしては、価格設定が高いと感じられてしまいます。 店名から考えると、コンセプトのようなものを全く感じることができなかったことが残念でした。

キャラバンコーヒースタンド

お店のInstagramのプロフィールにも、
「90年続く横浜発祥の老舗コーヒーメーカー“キャラバンコーヒー”が手がける新ブランドカフェ、本物のコーヒーに触れてみては?」と書いてあるにも関わらず。

そうすると、以前の「CAFE88」から、なぜリニューアルしたのかという話にもなってきます。
「CAFÉ」から抜け出したわけでもなく、「COFFEE」専門に転化したわけでもなく。
「CAFE88」は「山下町88」という住所を店名にしたという短絡的なものだと思いますが、今回のリニューアルも計画的なものでもなく、コンセプトもないように見えてしまいました。

今、以前にも増して、元町、中華街界隈はカフェ激戦区と言えます。
コーヒー屋、パン屋、カフェ、パンケーキ屋、タピオカ専門店……。
新規オープンはあっても、閉店した情報はあまり聞くことがありません。その時に、お店の強みを出して行かないと、お客様から選ばれることはないです。

来店があったとしても、
「他のお店が満席で入れなかった」
「ゆっくりパソコンできる場所を探していて」
そういったお客様ばかりになってしまいそうです。

そういったお客様が悪いとは思いません。
ただ、こちらのお店の理想のお客様であり、ターゲットはどういった方々なのかをもっと考えて、もっとそういったお店作りであってほしかったというのが率直な感想です。

キャラバンコーヒースタンド

「コーヒー美味しい→コーヒー豆買いたい→またコーヒー豆買いに来る」
このような流れが理想だと思っています。

そのためには、提供しているコーヒーがどのようなコーヒーであるかを味や会話から伝えなければならないですし、どのような淹れ方をしているのかも見てもらえることが一番良いことだと考えています。

オペレーションと価格的な問題があるのは承知のうえですが、コーヒーメニューは全てハンドドリップであってほしかったなと。