横浜バリアフリー研究所

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【蒔田】ガヨマウンテン専門店「カフェ コピカン」4タイプの精製方法でコーヒーが味わえる

ガヨマウンテン専門店 カフェコピカン

日本初のガヨマウンテン専門店Cafe Kopi Kan(カフェ コピカン)」が横浜市南区に誕生しました。最寄り駅は、横浜市営地下鉄の蒔田(まいた)。「カフェレス」というカフェの専門誌に載っていて知りました。横浜市の中でも南区の蒔田エリアのコーヒー屋は珍しくもあり、7月ニューオープンということで行ってみました。

 

 

 

ガヨマウンテン100%のコーヒー専門店は日本初

カフェコピカン 内観

2022年7月にオープンしたカフェ コピカンは、ガヨマウンテン100%のコーヒー専門店。ガヨマウンテンとは、良質なアラビカ種のコーヒー豆です。「カフェレス」によると、カフェ コピカンを運営する岡林農園が、インドネシアのガヨ高地でのみ栽培されているガヨマウンテンの輸入を行っていることから、その魅力を発信するためにカフェをオープンしたそうです。

精製方法の違いについて

カウンターにメニュー表と、コーヒー豆とその特徴を書いたボードが置いてあります。

ボードに書かれている「Full Washed(フルウォッシュド)」「Red Honey(レッドハニー)」「Natural(ナチュラル)」「Carbonic Maceration(カーボニックマセレーション)」とは、コーヒー豆の精製方法のこと。ガヨマウンテンの4タイプの精製方法の豆を輸入しており、それらを自家焙煎しています。

香りを試しながら選べます

実際に香りを試しながら選ぶこともできますが、分からないことも多く、なかなか決められない時は、店員さんに聞くことをオススメします。

3口で飲んだエスプレッソはそれぞれ異なる印象

カフェコピカン カウンター

カウンター奥にはエスプレッソマシンと、そのまた奥に焙煎機を置いてあります。エスプレッソマシンを置いてあるカフェでは、メニューを見ずに「とりあえずエスプレッソで」とオーダーします。

すると「エスプレッソ単体では提供していないんですよ」と言われたので、「カフェラテのラテ抜きはできますか?」と聞いてみたら、「リストレットになりますけどいかがですか?」ということで、そちらを。

エスプレッソ(300円)

エスプレッソ(300円)

というわけで厳密には「リストレット(=通常の量のコーヒー豆を通常の半分の量の水で抽出するショートショットのエスプレッソ)」ですが、分かりにくくなるので「エスプレッソ」としておきます。

飲み方を間違えたのか、正しかったのか…。3口ほどで飲んだのに、それぞれ異なる印象でした。

ざっくり言うと…、

苦味。
酸味。
甘味。

しっかりとしたクレマを最後に口に含んだせいか、3口目の甘味が強く印象に残ったエスプレッソでした。

一体感がありバランスの良いカフェラテ

カフェラテ(650円)

カフェラテ(650円)

カフェラテも飲んでみました。エスプレッソとミルクに一体感があり、バランスが良かったです。

ミルクを甘く感じる温度、エスプレッソもしっかりとコーヒー感がありますが、ミルクよりも前に出すぎないのがちょうど良かったです。

今後、豆の入れ替えなどもすると言っていたので、ナチュラルを感じられるエスプレッソであれば、また楽しみが増えそうだなと思いました。

4タイプの精製方法の豆を用意

ドリップコーヒーは、精製方法による違いが楽しめる4種類とブレンドが用意されています。

カフェコピカン メニュー

Full Washedは中深煎り、Red Honeyは中煎り、Naturalは中浅煎り、Carbonic Macerationは浅煎りとなっています。このほか、ウォッシュドのコーヒー豆を使用した深煎りのブレンドもあります。「ナチュラル」をオーダー。

ハンドドリップで提供

カウンターでハンドドリップするので、淹れているところを見ながら、写真を撮らせてもらうこともできました。時間をあまりかけずにサラッと抽出しているように見えました。

ナチュラル(650円)

ナチュラル(650円)

スッキリとして飲みやすいですが、酸をしっかり感じつつ、ナチュラルらしい華やかな香りは強い印象です。豆の状態、粉に挽いてからの香りも十分に楽しませてもらいました。

持ち帰りにしましたが、冷めてからも美味しく、最後まで楽しむことができました。

「Kan」は館と柑橘の「柑」

棚では柑橘類のシロップやジャム、ポン酢を販売

棚では柑橘類のシロップやジャム、ポン酢を販売

店名の意味を聞いてみました。Kopiとはインドネシア語で「コーヒー」、Kanは「館」と柑橘の「柑」とのふたつの意味を掛け合わせているとのことです。

なぜ「柑橘」なのかといえば、カフェコピカンを運営する岡林農園は高知県越知町で文旦を栽培しているから。また、柑橘類の加工も行っていることから、JICAの柑橘加工を進める事業を通じ、越知町とインドネシア・中アチェ県とのパートナーシップが生まれました。

中アチェ県では、ミカンの木とコーヒーの木などの混植が行われていることから、JICAの事業とは別に、中アチェ県で栽培されている良質なガヨマウンテンを日本に輸入する事業を手掛けることとなったのです。

カフェコピカン カウンターテーブル

まだ日本では輸入量の少ないガヨマウンテン。4種類の精製方法の違いでも楽しめるのは、こちらだけではないでしょうか。

 

Cafe Kopi Kan(カフェ コピカン) 概要

住所:横浜市南区宿町2-35−2 アリエッタ蒔田101
営業時間:11:00~19:00
定休日:水曜
URL:https://kopi-kan.com/

 

バリアフリー度調査報告

<バリアフリー度(☆☆☆で評価)>
入口:なし(高い段差あり)
店内の広さ:★★★(快適に過ごせる広さ)
テーブルの高さ:★★(片側は少し高い)
車イス用トイレ:なし(最寄り駅など利用)
接客:★★★(気づいて入店を手伝ってくれた)

 

物理的・接客的バリアフリーについて

カフェコピカン 入口の段差

結論から言うと…、自力での入店はなかなか難しいです。店舗正面の段差は高いためです。

少しの間目の前で待っていると、店長さんが出てきてくれました。ドアを閉めて、脇のほうの段差が低いところから押してもらい入店しました。

段差の低い方から入店

カフェのあるビルは新築で、マンションのほうはスロープになっているのに、なぜ店舗へは段差をつけるのでしょうか。それを造らないといけない理由があるのか、ないのかも全く見当がつきません。

カフェコピカン 入口

蒔田駅周辺は道路状況が優しくないです。行きは分かりやすい大通りから行きましたが、帰りは裏通りの車道を通って帰りました。

 

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