横浜バリアフリー研究所

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【馬車道】レトロな空間でレンガのような四角いプリンを堪能「馬車道十番館」

横浜 関内 馬車道十番館

横浜・馬車道にある「馬車道十番館」。1970(昭和45)年にオープンしたフレンチレストランです。1階に喫茶室、2階にバー(英国風酒場)を併設しています。レストランは3階になります。

喫茶室で四角いプリンが食べられるということで、「グリル・エス」でナポリタン……ではなく、イタリアンを食べた後(⇒こちら)に立ち寄りました。

 

 

 

馬車道十番館は、一見、横浜の山手地区にある西洋館のようですが、明治の西洋館を再現した建物で、いわゆる歴史的建造物ではないようです。建物の前には、ガス灯やレトロな公衆電話、「水飲馬牛」と書かれた水飲み場があります。

馬車道十番館 水飲み場

開港当時、関内には外国人居留地や外国領事館等があり、海外から持ち込まれた馬車で多くの外国人たちが往来していた「馬車道」ということで、車を引いていた馬の水飲み場がところどころにあったそうです。

この水飲み場は、1917(大正6)年に横浜市磯子区八幡橋に設けられたものを、同店がオープンした昭和45年にこちらへ移設してきたものになります。

 

レトロな雰囲気を感じながら、店内へ。
入ってすぐの通路をまっすぐ進んだ、突き当たりのテーブルに案内してもらいました。

馬車道十番館 店内

メニューを見ると「プリン」は載ってなくて。フルーツやアイスクリームが添えてある「十番館プディング ロワイヤル(900円税別)」が載っています。

十番館プディングロワイヤル


グリル・エスでイタリアンを食べた後だったので「プリンだけにできますか?」と、店員さんに聞いてみたところ、「メニューには載ってないですが、できます」との回答。というわけで、「プディング(630円税別)」です。

馬車道十番館 プディング

フルーツやアイスクリームは要らないなぁという時、「900円」だと値段が高く感じてしまいますが、これなら注文しやすいです。

カスタードソース? アングレーズソース?がかかっていて、上品なイメージです。

 

十番館オリジナルブレンド

十番館オリジナルブレンドコーヒー(680円税別)とともに。

カップが運ばれてきて、シルバーのポットに入ったコーヒーを入れてくれます。ポットサービスかな?と思ったら、ポットはそのまま持っていってしまい……。

 

メニューには次のように記載されています。

馬車道十番館 オリジナルブレンドコーヒー メニュー

 

「ブルーマウンテンを主体としたコーヒーです。ご注文頂いてから1杯ずつドリップしておりますので、少々お時間を頂戴いたします。」
※コーヒークリームとホイップクリームのセット付き※
ウインナーコーヒーとしてもお召し上がりください

 

1杯ずつドリップで淹れているとのこと。昔ながらのブレンドコーヒーです。サードウェーブコーヒーならぬ、ファーストウェーブコーヒーのような味。というか、サードウェーブコーヒーってもはや死語でしょうか……。

結局、コーヒークリームもホイップクリームも使いませんでしたが。

 

山手地区には似たような名前の「山手十番館」もあります。公式サイトの「沿革」には次のように書かれています。

沿革

1967年
勝烈庵が明治100年を記念して山手十番館を開館

1970年
横浜関内馬車道の我が国最初のガス事業の功労者高島嘉右衛門家の旧址に、馬車道十番館開館

1973年
有限会社横浜十番館設立

1974年
株式会社横浜十番館に組織変更

1977年
若葉台十番館開館

1980年
別館馬車道十番館開館

もともとは、山手十番館も馬車道十番館も、勝烈庵のグループですが、山手十番館のみ2015年より、大手飲食「ゼットン」が運営しています。山手十番館には「プリン・ア・ラ・モード」があるようですが、同じ味なのでしょうか……、いえ、違うでしょう。と思いつつ、山手地区は坂がキツいので、一人では山手十番館へは行けそうもないですが。

というわけで、また四角いプリンが食べたくなったら、馬車道十番館へ。

馬車道十番館 ビスカウト

そういえば、こちらでは「ビスカウト」というビスケットにクリームをはさんだ洋菓子を売っていて、横浜土産として人気があります。

昔ながらの重量感あるビスケットなので、飲み物と一緒に食べたくなりますが、ピーナッツが好きですが、最近は紅茶派なので、レモンもイケる感じです。

 

■ 馬車道十番館(バシャミチジュウバンカン)喫茶室
住所:横浜市中区常盤町5-67
営業時間:10:00~22:00 (L.O. 21:30)
定休日:なし ※年末年始は休業
最寄り駅:関内駅
URL:http://www.yokohama-jyubankan.co.jp/

食べログ:https://tabelog.com/kanagawa/A1401/A140104/14000115/

一休.com:https://restaurant.ikyu.com/107846/

 

バリアフリー度調査報告

<バリアフリー度(☆☆☆で評価)>
入口:(スロープがあるが角度が急なので自力での入店は難しそう)
店内の広さ:(通路がやや狭く、座席は限られそう)
テーブルの高さ:(低いので食べづらい)
車イス用トイレ:なし(駅など近隣施設のトイレを利用)
接客:★★(入店時にドアを開閉してくれた)

 

物理的バリアフリーについて

馬車道十番館 入口

歩道から建物入口までは、段差を解消するスロープになっているものの、やや急だったので自力で上がるのは難しかったです。

この日は謎のツレと一緒だったので、手伝ってもらいました。

私ひとりで来たときは、常に周りに気を配っている執事のような総支配人の方が手伝ってくれそうな気がします。

馬車道十番館 店内

店内は車イスでも過ごすことができます。
ただ、通路などが十分な広さとは言えないことと、何より、テーブルの高さが低いので、少し食べにくかったです。
その他のテーブル、イスも、同じような高さに見えました。
ただ、写真だとそれが伝わりにくいようですが。

 

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